屋久島の大王杉。
光合成のみで生命を維持できたのか???
植物工場で・・・この杉のように栽培出来るか???
こういう疑問がある。
この疑問は、ラン栽培のも当てはまる。
同じ菌根を持った植物だからである。
科学というのは、自然を細かく分析してきた。
そのメスで植物をも分析した。
光合成、養分の吸収・・・の仕組みも、追及してる。
それでも、本当の仕組みは、未だ解明されていない。
だから、人間が未だに光合成を出来ない!
太陽光発電????
そんなものは、植物の光合成からみれば・・・・たいしたものではない。
そういうことであるが、未だに解明されていない光合成を使って、
植物工場が作られている。
菌根植物のランを、共生菌削除で栽培している。
植物工場が戦後3回ほどブームになって消え、今、また脚光を浴びているが、
この浮沈は、植物の光合成が未解明の上に築かれた工場だから・・・砂上の楼閣みたいなもの。
太陽の光より、人間が作る光のコストが高いからである。
これと同じことがラン菌削除のラン栽培である。
ランの光合成が解明されていない!
ラン菌の炭素循環の糖のことが解明されていない。
だから、腐生ランが作れない。
ラン菌がいない無菌培養で苗を作れる!
これでランの全てが解明されたという・・・短絡的な栽培法。
一般の植物と変わりなかった!
光合成と養分で作れる!
そういうことで、ラン栽培が一般の植物と同じように、植物工場と同じ科学理論で行われている。
葉による光合成と、根から吸収される養分、水分で・・・ランは生育可能。
そういう栽培理論である。
この理論には・・・なぜラン科植物が菌根なのか、なぜランはラン菌と共生しているのか。
なぜ、ランの種子は胚乳を持たなくとも発芽出来るのか。
なぜ、ランにプロトコーム時代があるのか、腐生ランが生きられるのか。
こういうランの真理が削除されている。
更に、ラン科植物は本当に光独立自養植物なのか????
という追究がされないまま、最初から光独立自養植物として、
現在のラン栽培は構築されてきた。
そういうことで約100年間、ラン栽培鉢ほとんど進歩しなかった。
根本の光合成、菌根の関係が科学的に解明されない中で、
ラン栽培が、愛好の対象として、産業として行われて来た。
しかし、大栽培の蘭園の破綻は続出し、貴重な株の保存は困難・・・。
この原因を考察すると、ランの光合成とラン菌の関係が、
未だ解明されていないことが、大きな原因である。
株の衰弱。
これを回避できる栽培技術が確立されていない。
ラン科植物は多年草である。
同じ場所で永年生き続ける植物は、永年のわたって健康で生き続けなければ、
多くの子孫を残すことが出来ない。
同じ場所で生きるということは、環境変化に対応しなければならない。
異常気象、他の植物の繁茂、他の植物の枯死、土壌の変化・・・
植物は移動できない!
同じ場所で養分、水分を吸収して、同じところで光を得て光合成しなければならない!
土壌の変化、劣化にどう対処する????
多年草植物にとって、この根の環境の変化は最も重大な問題だった。
これを解決するのに菌との共生が行われた。
同じ場所で屋久島の大王杉は7000年生き続ける。
ランも・・・・。
朝鮮人参も・・・・・
植物工場で・・・・こういうことができるのであろうか????
そういうことで、共生菌のことがクローズアップされてきた。
光合成のエネルギーだけでは、風雪に、異常気象には耐えられないのではないか。
そういう考察が、ようやく行われるようになってきた。
SUGOI-neという用土は、そういう時代の最先端の考察の中で開発されたものである。
ランの悠久の生命は・・・ラン菌との共生で維持されてきた!
多年草には同じ場所で「生き延びる」という・・・・仕組みが構築されている。
生存の限界を想定した対策・・・生態系を構築している。
その対策の一つが・・・共生菌との共生である。
水ゴケなどのラン菌削除のラン栽培は、
この「生き延びる」ということを削除した栽培である。
だから、簡単に枯れる。
消費大国日本では、この「生き延びる」ことの意味が見えなくなっている。
植物も枯れるから売れる!
ランの原種の立場に立てば・・・・原種も消費されるために・・・・となる。
植物の消費というのは・・・枯らすと同義語である!
生き延びる・・・・。
蘭園も・・・生き延びることが・・・・。
蘭園も、会社経営も・・・生き延びることが・・・・大きくすることより難しい。
世界のラン界を見ても、2代、3代と続く蘭園は極めて少ない。
日本の蘭園も・・・。
なぜ生き延びられないのか????
kouza 1cb
ラン菌、共生菌栽培が
最も進んだ科学的栽培法である。
生き延びることが大切。
人間の科学は光合成装置を未だ作れない。
なぜか????
光合成のことがほとんど解かっていないからである。つまり現在の知識は発展途上。
その知識の下で、ラン栽培が生態系を削除することが科学的な技術を思われてきた。
そしてラン菌のことがわからないから、簡単に削除してきたからである。
それでも、どうにかランが作れるのは、ランが逆境に耐える植物だからである。
ラン作りが難しいのは、深く考察すれば、光合成とラン菌が解明されていないからである。
ようやく、近年、複雑な植物の生態系・・・・共生菌の研究が始められてきた。
多年草が生き延びる・・・ことがなぜ出来たのか???? 出来るのか???
ようやく・・・・・。